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ボードゲーム会魔王の告知ブログです。

去年遊んで印象に残ったゲーム

既に2014年になって1ヶ月以上経っていますが、気にせず去年一年間遊んだゲームの中で特に印象に残ったものを紹介しようかと思います。


・オリンポス
デザイナー:フィリップ・キーヤーツ
プレイ時間:80分(初回:100分)
プレイ人数:3〜5人(推奨:4〜5人、2人用ルールあり)



古代ギリシャの文明勃興をテーマにしたゲームです。
美しいメインボードに目を奪われがちですが、領土は文明(テクノロジー)を獲得するためのリソースに過ぎません。限られた資源、時間をうまくやりくりして、もっとも得点効率の良い文明セットを作っていく、そんなゲームです。

テーベ風のタイムトラックや攻撃側が必勝の戦争等、珍しいルールに最初はとまどうかも知れませんが、決して難しくはなく、案外サクサク遊べます。プレイヤー同士の直接的なぶつかり合いが少なくなるようにデザインされている点も好印象。キーヤーツと言えばスモールワールドが有名ですが、こちらもなかなかの名作ですよ。


アグリコラ
デザイナー:ウヴェ・ローゼンベルグ
プレイ時間:人数×30分(初回:人数×40分)
プレイ人数:3〜5人(推奨:4〜5人、2人用ルールあり)



ファミリゲームで一度遊んでぴんとこなかったので、ずっとお蔵入りしていたアグリコラですが、標準ルールで遊んだら俄然盛り上がり、気づけば昨年一番遊んだゲームになっていました。食料を確保に腐心する序盤、家族を増やしながら生産力を拡大していく中盤、1点でも多く勝利点を稼がなければならない終盤と、最後までダレずに遊べるのが素晴らしいですね。勝敗だけでなく、ゲーム終了時に出来上がった箱庭を眺めるのも楽しいです。


・炭鉱讃歌
デザイナー:ヴォルフガング・クラマー&ミヒャエル・キースリング
プレイ時間:60分(初回:80分)
プレイ人数:2〜4人(推奨:おそらく3〜4人)



アグリコラと同じワーカープレースメント系のゲームですが「実行済みのアクションでも、追加でワーカーを置けば追い出して実行できる」というルールが秀逸です。ワーカープレースメント特有のしんどさを緩和しつつ、終盤に近付けば近付くほど読みあいが白熱するという独特なリズムを作ることに成功しています。何かと時間がかかりがちなワーカープレースメント系のゲームにおいて比較的短時間で終わるという点も良いですね。

よく考えたら年が明けてから遊んだゲームだったけどキニシナイ。


ニューイングランド
デザイナー:アラン・R・ムーン&アーロン・ヴァイスブルム
プレイ時間:90分(初回:100分)
プレイ人数:3〜4人(推奨:4人)



盤面にタイルを配置し、発展カードで得点化していくシンプルな陣取りなのですが、タイル&カードの取得に関するルールがとてもユニーク。
順番にタイル価格を設定し、もっとも高い価格で札入れした人から順番に好きな商品を購入していきます。
あまり高い値段にする次ラウンド以降の展開が苦しくなるし、さりとてあまりケチってラストプレイヤーになると、本当にろくなタイルが残らない(笑)。今後の展開や他のプレイヤーの懐具合を気にしながらの札入れが、実に悩ましく面白いのです。
一方で、盤上での陣の取り合いは適度に緩いです(4人プレイだと、終盤結構きついですが)。このあたりはムーン&ヴァイスブルムのゲームらしく「洗練されてない」と言われてしまう部分かも知れませんが、わたしは好きです。またいつか二人の完全新作が発表される日は来るのでしょうか(来て欲しいなあ)。


アンドールの伝説
デザイナー:M.メンツェル
プレイ時間:60分〜120分(シナリオによる)
プレイ人数:1〜4人(推奨:4人)

プレイヤーが共通の目的の達成を目指すいわゆる協力ゲームの新鋭です。
戦闘の処理がダイスと聞いて不安を覚えましたが、これがなかなか巧みに調整してあるんですよ。ファンタジー世界で勇者となって群がるモンスターたちを倒していくというのはやはり滾るものがありますよね。滾りすぎると時間切れで負けますが。シナリオ進行型のゲームなのでオープン会よりも、おうちゲーム会等で同じ仲間と繰り返し遊ぶのに適しているかも知れません。


(次点)
・ダンジョンクエス
デザイナー:ヤコブボンズ、ダン・グライム
プレイ時間:1分〜120分(死に方による)
プレイ人数:1〜4人(推奨:4人+GMプレイヤー)



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