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ボードゲーム会魔王の告知ブログです。

ミスボド行ってきました(2013年5月18日開催)〜駿河の指導者編

 
ボードゲーム「ミスボド」〜猫は14の謎をもつに参加してきました。
以下、遊んだゲームの一部を紹介(長文注意)。


 
シヴィライゼーション+富と栄光拡張

時は紀元後2013年。太古の昔からボードゲーム厨は遊牧の民として暮らしてきました。
今、彼らは長年の放浪の旅を終えてミスボドに定住し、ゲームを始めようとしています!

ついに、ついに超弩級のヘビーゲーム・シヴィライゼーションボードゲームで遊ぶ時が来た!
フハハハ、明晰な指導者たるわたしが文化を興し、イノベーションを生み出し、喇叭音とともに脆弱なる都市に襲いかかる様をそこで見ているが良い!

かくして、Tetusoの冷ややかなまなざしをスルーし、わたしは文明の衝突に身を投じたのであった!



(画像はAmazonより引用)


まずは今回Civ卓を企画してくれたchocoxinaさんと、ゲームの所有者(ですよね?)のおずさんにインストをしていただく。さすがの重量級ゲーム。かなり複雑そう。しかし……「都市周辺のハンマーのアイコンの合計値が生産点になって〜」「研究フェーズでは商業点に応じたテクノロジーを獲得することが〜」おお! これは紛れもなくCiv! むしろ食料がない分Civにしては簡略なルールと言って良いかも知れない!

「食料要素を追加するヴァリアントもありますよ」
「ほげー」

インストの最後に模擬戦を体験させてもらって、いよいよ文明選択……って、もう一時間経ってる! インストだけで一時間。chocoxinaさん&おずさんの説明は簡潔にして要を得たものでしたが、さすがのCivとしか言いようがありません。

ともあれトークンを使ってランダムに文明を選択。その結果……

mikio:イザベル/スペイン(青)

Civプレイヤーの間では敬虔な仏教徒として知られるイザベルですが、残念ながら本ゲームでは宗教の概念がありません。その代わり初期技術の航海術、追加の開拓者コマ、移動ボーナス、そして未発見の地をめくる度にタイルを獲得できるボーナス等、コロンブスら海洋冒険家を支援した史実を反映した文明特性になっています。

chocoxinaさん:リンカーンアメリカ(赤)

ヴァンパイアハンターの傍ら副業として第16代アメリカ大統領を務めあげたことで知られるリンカーンですが、本ゲームでは「最初にランダムで偉人を一人獲得」「3商業点を2生産点に変換(通常1生産点)」と、なんだかアメリカンドリームと資本主義の権化みたいな文明特性になっています。うさ! うさ! うさ!

おずさん:ビスマルク/ドイツ(緑)

高校では地理選択のTetsuoから「ビスマルクって何した人なんですか?」と聞かれたことで知られるビスマルクですが、本ゲームでは最初から常備軍の数が多く、さらに研究で常備軍を増やせるというバリバリの軍拡路線になっています。ビスマルクの功績は軍事軍政に限ったものではないので、ちょっとイメージと違うかも。ま、それを言ったらエカテリーナ/ロシアなんかもっとそうですが。チョビ髭とかヨシフは出すわけにいかんか。いかんな。

Erlkonigさん:ガンジー/インド(黄)

竜騎士07さんのファンとして知られるErlkonigさんですが、実は大のCiv4好きでもあります。
以前Twitter上でCivボードゲーム版で遊ぼうと約束していて、なかなか実現できずにいたのですが、ひょんなことからミスボドでの対戦が実現! ありがたいことです。なお、ガンジーはインドなので最初から首都がメガロポリスなのだそうで。ガンダーラ

序盤は探索をしながら第二都市の建設予定を探す展開。
ゲーム同様立ち上がりはのんびりかな、と思ったのですがいきなり波乱含みの展開に。
波源は意外にも初プレイのわたし。移動ボーナスと未発見の土地タイルをめくる度に土地改善タイルを獲得できるボーナスの相性はバッチリで、



ゲーム序盤からこの開発状況(写真左下)。
ランダムで選んだスペインですが、序盤特化型の文明特性は初心者向きなのかもしれません。ギンモヂイイイイ。

しかし調子に乗りタイルをめくりまくったところで、

ドイツさん「次のターンでタイルをめくったら宣戦布告と見なします」

アトランティスの遺跡まで手を伸ばそうとしたところで、

アメリカさん「スタック2で攻撃します」

ぎゃふん。
しばらくは文化発展を狙いつつ、軍備の増強にいそしむことに。

スペインの拡張主義が頓挫したところで躍進したのがアメリカ。
アトランティス遺跡の発掘や、銀行の生み出す商業点により効率よくテクノロジーを研究していきます。

しかしやはり恐るべきは軍事国家ドイツ。
改善施設は最小限に留め、軍事系テクノロジーの研究で兵力増強を図っていきます。
くわえて歩兵レベル2を解禁するテクノロジーでありながら金融勝利にも有用な民主主義を活用し、コイントークンを毎ターン増やしていく構えです。

Erlkonigさん率いるインドはドイツと陸続きのため、終始圧力を受け続ける格好になり、市壁、万里の長城、姫路城といった防御にボーナスのつく建物の建造を進めながら、偉人を獲得していきます。

この辺り文明特性によって、あるいは地勢によって最適な戦略が変わってくるのがCivですが、ボードゲームではその傾向が顕著ですね。

そんなこんなで一千年単位のにらみ合いが続いた後、アメリカがあと数ターンで研究勝利という状況になり、いよいよ場が動き出します! アメリカのあとを追う(しかし軍事力では圧倒的な)ドイツが、民主主義を捨てていよいよ都市攻撃を開始する動きを見せると、わたしも漁夫の利を得るべくドイツ領土に進駐します。



ある程度挑発的な行動をしてもここはトップを攻撃しにいくだろうという読みだったのですが、結果的にはこれが大失敗。アメリカを攻めるかに見えたドイツは方針を転換し、わたしの軍隊に攻撃を仕掛けます。さすがに都市に隣接させたのはまずかったか……

国民国家で兵力を増強します」
「わたしも国民国家で兵力を増強します」

互いにグローブ座で洗脳された若者を徴兵し、戦闘に。
戦闘系テクノロジーを活用したドイツ軍が終始有利にことをすすめ、わたし大敗。

さらに次のターン、ドイツは返す刀でアメリカの第二都市の攻撃します。
リンカーンの督戦も虚しく、廃墟と化すニューヨーク(仮名)。

アメリカの商業点はこれで大きく減少し、逆にドイツは経済勝利まであと一歩となります。
と、ここでインドがついに核技術の開発に成功し「これはブラフではない」と宣言!
シド星の緊張は最高潮に達します。よっしゃー、いったれー。
何とかしてドイツの経済勝利を遅らせることができれば、そしてドイツの都市が核の火に包まれれば、国力に差こそあれ誰にも勝利の目がある! このスペインにも!

と、ここでわたしが凡ミスをしてしまい、ドイツの経済勝利が確定。
コインが規程枚数になった時点で即勝利というルールを事前に説明を受けていたにも関わらず失念していたのです。ぐへー。



最後の最後でキングメーカーになってしまい、合衆国大統領とインド独立の父には申し訳ないことをしたなあと反省しきりでしたが、ともあれ面白かった! わたしのようなヌルCivファンでも楽しめるくらいですから、すべてのCivファンにやっていただきたい素晴らしいゲームです。
インスト1時間、プレイ5時間、片づけ15分。キニシナーイ。合言葉は「Civ4マルチより手軽!」


・サムライ

シド星での長き戦いの後、わたしが新たに赴いた戦場、それはジパング



(ブレブレですな)


列島を模したボード上に仏像トークン、水田トークン、武士トークンをランダムに設置。
トークンの周りにタイルを置いていき、すべてのタイルが埋まったら、もっとも影響力の強いプレイヤーがトークンを獲得します。各トークンに対応したタイルの他、ワイルドカードとして使える武士タイル、再配置タイル、水軍タイルなどの特殊タイルがあります。見た感じは陣取りゲームですが、本質は競りのゲームに近いと言われています。

所有者のPHYさんと、Tetsuo、にったのひとさん、わたしの四人でプレイ。

4人プレイだとリーチ状態にするリスクが高いので、序盤はリーチを避け、なるべく複数のトークンに影響を及ぼす場所にタイルを置いていきます。さりげなく江戸(トークンが3つもある!)にもちょっかい。

中盤以降はなるべき複数のプレイヤーと痛み分け(あっちのトークンは取られるけどこっちはもらうね)を狙っていきます。この辺りは対人戦ならではの駆け引きがありますね。面白い。

割とテンポよくトークンが取れてるなーと思ってるうちにゲーム終了。
点数計算に移ります。

この点数計算がサムライカードゲーム同様曲者で、

・各トークンについて、単独トップが予選通過
・上記トークン以外の2種のトークンの合計が多い人が優勝

というルールになっています。
が、今回はなんとわたしが2種類のトークンで単独トップに。
この場合は本選に行かず優勝になります。やたー。

この後、PHYさんとTetsuo、わたしの三人で再戦。
今度は序盤から効率よくトークンを確保したTetsuoがスピーディーに終了条件を満たして、勝利。うーん、やられた。

トークンを置く位置が固定なので、毎回ゲーム展開が一緒になりがちかなとも思ったのですが、タイルがランダムに配られること、特殊タイルの効果が割と強力なことなどにより、盤面の状況は劇的に変わります。純粋に陣取りを楽しむならサムライカードゲーム。派手な展開が好きならサムライボードゲームという感じですかね。わたしはボードの方が好きかも。カードゲームよりも省スペースですしね!

あまりに気に入ったので、PHYさんにお願いして譲っていただくことに。
大切に酷使しようと思います、ありがとうございます!



このゲームは最高!(画像はAmazonからの引用です)


その他、ドワーフの王様も遊びましたが写真を撮っていなかったので省略。
秋山さんも書いていましたが、トリックテイキングという言葉を知らない人にトリックテイキングを紹介するには割と良いゲームだと思います。

そんなこんなで、ほぼほぼCivばかりやっていたのであまり他の参加者さんと関われなかったのですが、次はあちこちのテーブルにちょっかいを出そうと思います。

貴公のゲームはわたしの卓で遊ばれるのがお似合いだ!(パパパパパウワードドン)
次回ミスボドでもよろしくお願いします。