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ボードゲーム会魔王の告知ブログです。

ミスボド行ってきました(2013年3月16日開催)

ボードゲーム「ミスボド」〜12番目のカードに参加してきました。
以下、遊んだゲームを紹介(長文注意)。


シーランド



(写真はアメリAmazonより引用)


某公国ではなく17世紀オランダが舞台のゲームです。
プレイヤーは経営者となって海沿いの土地を開発(干拓)し、チューリップや菜花、キャベツの植え付けを行います。
おのさん、marthaさん、Tetsuo、わたしの四人でプレイ。



見ての通り非常に美しいボード。



こちらは秋山さんにワンピースのキャラクタっぽいと評された風車コマ。風車タイルの上にこのコマを置き、周りのマスを開発しきると点数がもらえます。
風車王におれはなる!(どんっ!)

点数は“風車コマの置いてあるタイルの点数+周囲の作物タイルの点数”の合算ですが、3種類すべての作物を植えたらボーナスをもらえます。逆に単一の作物しか植えられてなければ、一点ももらえません。つまりシーランド盤面をカラフルにすることにインセンティブがあるゲームなのです。直観的に楽しいと思える要素をゲームに取り込んだ優れたデザインだと思います(そう言えばトーレスも『高い=嬉しい』をルールに落とし込んだゲームでした)。もちろん、このルールを利用して他プレイヤーを妨害することもできるのですが。



こんな風に。荒ぶる菜の花畑。



パパパパパウワードドン。

もうひとつ、このゲームの肝になるのが盤面左上のサークルです。
プレイヤーは盤上に配置するタイルをサークル上から選ぶのですが、好きなものを選べるわけではありません。ギルドマスター(黒いコマ)と商人(外周のコマ)の位置関係により、制限がかかります。こういうシステムをロンデルというそうですが、これまでの選択によって現在の手番の選択肢が変わるというのはなかなか面白いですね。

今回は全員が初プレイだったこともあり、盤面もロンデルもあまりしんどい感じになりませんが、それでも自分の開発したエリアに誰かが便乗する度「置かれたー」、欲しかったタイルを取られるたび「取られたー」と、悲鳴があがっていました。終盤になると雰囲気が変わって詰将棋めいたゲームになるのも面白かったです。



勝者はうまいこと北側の畑のなかに風車を埋め込むことができたわたし、mikio。
作物タイルの数がそれほど多くないため、他プレイヤーとの消極的協力や風車タイルの使い方が肝になるかなと思いました。
これは今後も遊びたいゲームです。


・スモールワールド

狭すぎるファンタジー世界を舞台にした陣取りゲーム(詳しくはこちらをどうぞ)。
おのさん、chocoxinaさん、marthaさん、Tetsuo、わたしの5人でプレイ。

さすがに最大プレイ人数の5人で遊ぶと、自分の手番が来るまでの待ち時間は長くなるのですが、一手番で大きく盤面の状況が変わるので退屈はしませんね。
見た目の重厚さとは裏腹に、ルールや悩みどころがシンプルなところもマル。誰でも気軽に種族の栄枯盛衰を楽しめます(楽しんでいいものなのかはともかく)。



全14種の種族の中には強いものもあればドワーフ弱いものもいますが、ドワーフ不人気種族を獲得する際にはセットで勝利点も獲得できます。また、いくら強い種族をとっても全員からターゲットにされれば勝利点は伸び悩むことでしょう。能力の強弱だけにとらわれず、広い視野で種族を選ぶことが重要なゲームなのだと思います。

今回の勝者は商人のアマゾネスで一挙16点を叩きだしたTetuo。
強力な組み合わせですが、衰退のタイミングと位置取りも良かったように思います。

わたしはTetsuoのアマゾネスを叩こうと要塞のソーサラーで攻めたのですが、即衰退され思うように妨害できず。結果は3位どまり。
要塞のソーサラー自体は悪くないと思うのですが、盤面にはアンマッチでしたね。

chocoxinaさんのリクエストに応えて卓を立てましたが、気に入っていただけたなら幸いです。是非また遊びましょう。


・テーベの東(テーベ)

スモールワールドが終わったあと、しばらくブルーシート上のボードゲームを眺めていたところ、秋山さんから「新しい参加者が来られたので、良かったら卓を立ててもらえますか?」と提案される。こうやって主催者さんが全体を見て声をかけてくれるのはミスボドの魅力のひとつですね。

わたし「あのー、テーベの東のインストってできます?」
近くにいたshikitaさん「できますよ! と言うか持ち主です!」

偶然にも声をかけた方が持ち主さんだった!
今思えばわたしの引き運はこの時に使い果たしていたのかも知れない……

わたし「というわけで重量級の運ゲーとかどうですか?」
来たばかりのケイさん「やりましょう!」

かくして、shikitaさん、ケイさん、Tetsuo、わたしの四人でテーベの東を開始。



プレイヤーは自身の知識を考古学知識を強化して、ギリシャやエジプト、メソポタミアといった遺跡の発掘を行います。このあたりの手順を正確に説明するとなると結構ややこしいのですが、基本的には公開市場からカードを取得し、タイミングを見はからって発掘にチャレンジするというだけ。それほど難しくはありません。

発掘とは何か。このゲームの発掘は、袋に入ったタイルを引くことを意味します。タイルの中には得点につながるアーティファクトもあれば、ただの土くれもあります。知識と時間によって発掘回数を増やすこともできますが、究極的には運が勝敗を左右します。



(画像はボードゲームギークより引用)


唸れ我が閃光の右腕(シャイニング・アーム)!
掴み取れ古代の栄光(グローリー・オブ・アンシエント)!

ゲームは学会プレイで堅実に点数を稼ぐケイさん、バランスよく遺跡を集めるTetsuo、持ち主の意地を見せるshikitaさんが70点台でデッドヒートを繰り広げる熱い展開! 誰が勝ってもおかしくないゲームを制したのは、ケイさんとshikitaさん。同着優勝でした。

熱くて楽しい120分! やはりテーベの東は文句なしの傑作です!

(´・ω・`)え? わたし?

(´・ω:;.:...40点台前半……

(´:;....::;.:. :::;.. .....メソポタミアニイセキナンテナカッタンヤ…

文句なしの傑作です!(血の涙を拭きながら)


その他、「お邪魔もの」「ウォントチュース」で遊ばせてもらいました。
写真がないため紹介だけとしますが、どちらも大変おもしろうざいカードゲームでした。

主催者さん、参加者のみなさん、どうもありがとうございました。
それでは次回まで、ウォントチュース!