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ボードゲーム会魔王の告知ブログです。

ミスボド行ってきました(2014年5月3日開催)〜駿河のクイーン編

 
ボードゲーム「第25回ミスボド」に参加してきました。
以下、遊んだゲームの一部を紹介(長文注意)。


・交易王

傑作として名高いクニツィアさんの交易王。


D


この動画を観て以来ずっと遊びたいと思っていたので、牛太郎さんにお願いして卓を立ててもらうことに。
Tetsuo、海原満月さんと四人でプレイ。

プレイヤーは大航海時代の商人となって、お金持ちになることを目指します。
手番は二つのフェイズで構成されていて、第一フェーズで自分の船に積まれている交易品コマを1個交換するか、特殊カードを1枚買うことができます。

第二フェーズでは、手札を2枚補充するか手札からカードを出すかを選択します。手札からカードを出す場合は決算の処理に進みます。具体的には場のカードの枚数×対応する交易品コマの分だけお金をもらえます。面白いのは他のプレイヤーも同様にお金をもらうことができるという点です。

つまり自分の決算で利益を得ることも重要ですが、それに加えていかにして他人の利益に乗っかるかが大事なゲームということなのでしょう……うん、おもしろい! そして、クニツィアさんなのに自分の手番が来るのが楽しみ! むしろ下家の手番が来て欲しくない!(大体いつも下家のTetsuoに目論見を狂わされたらしい)



自分の手札、場に公開されたカード、それに他プレイヤーの動向などを睨みながら、うまく相場に乗っていく感じは結構交易感があって、「数あるクニツィアのゲームの中で最もテーマとシステムが合致している」とされるアンギャルドほどではないにしてもテーマとシステムが合致していると言えるのではないでしょうか。四種類の特殊カードもプライヤーの個性が垣間見える感じがあって、良いアクセントになっていたように思います。

ゲーム自体はトップのTetsuoに圧倒的差をつけられて負けたのですが、噂に違わぬ傑作だったと思います。
悲しいかな絶版なのですが、これは再販したらマストバイだと思いました。


・アベカエサル

続いて六人で遊んだのが古代ローマの戦車レースをテーマにしたこのアベカエサル
絵双六のようにコースを三週するのですがサイコロは振りません。
代わりに1〜6までの数字が書かれたカードセットを配られ、中から3枚を引いて手札にし、自分の手番が来たらどれか1枚を出して数字の分だけ進みます。ただし、

・トップの人は6を出せない
・人と同じマスには入れない
・前に進めるカードがある限りパスはできない
・3週目までに皇帝の前に止まって敬礼しないと死刑(脱落)

等々の制約があって、各所で押し合いへし合いが発生するのが楽しいです。



「ちょ、そこで止まらないでくださいよー」
「また遠回りかあ……」
「あー、アベカエサルできなかったー」

等々。気楽に盛り上がれるゲームですね。もっとも私は二レースやって二回とも一週目で敬礼できなくて、ひやひやでしたが。Rokiさんがルールにのっとって綺麗にコインを放ってアベカエサルしてたのが印象的でした。しかしこれも絶版。うーん、もったいないですなあ。


アイアン・スカイ

2018年、第二次世界大戦で敗北し月面に逃げ隠れていたナチスの残党が、ついにUFOの大編隊を組んで、地球侵略を開始した……

アイアン・スカイティモ・ヴオレンソラ?監督によるフィンランド・ドイツ・オーストラリア合作のSF映画を題材にしたボードゲームなのだそうです。

と言うわけで、六人のプレイヤーは地球連合軍と帝国軍(ナチス残党)に分かれてそれぞれの担当エリアで戦います。今回はれらしうさん、牛太郎さん、わたしが地球連合。askさん、越前海月さん、すずさんが帝国軍。基本的には1対1の対決なのですが、味方同士でならリソースや軍隊の供与が可能です。



豪華なコンポーネントとは裏腹に結構シンプルなゲームで、やることは兵力を補充しては敵を殴る、基本的にこれだけです。戦闘もカードをめくって攻撃があたったかどうかチェックするだけなのでシンプルこの上ない。

しかしこのシンプルさが面白い。帝国軍も地球連邦もひいひい言いながら攻めた攻められたを繰り返すうち、気が付けばゲーム終了という感じでした。

今回は連邦軍の圧勝で、リソースの交換はともかく軍隊の供与は発生しなかったので若干バランス取れてるのかな? と疑問に思ったりもしたのですが、終始愉快な気持ちで遊べるゲームではありました。


・ランカスター

松田さんが大好きなイングランドを題材にしたゲーム。
プレイヤーは偉大なるイングランド王ヘンリー5世の忠実なる貴族となって、国内の影響力を高めたりフランスに攻め込んだりします。もっとも陣取り要素は皆無で、ゲームとしてはワーカープレースメント系と言っていいのでしょう。



理不尽面白いのはワーカーたる騎士にはそれぞれパワーが設定されていて、(イングランド国内では)自分よりもパワーが弱い騎士を後出しでにゅるっと追い出すことができます。その結果玉突き事故のようにどんどん追い出されていき、全ての騎士が落ち着くところに落ち着いたら、結果の処理を行っていきます。

騎士を置くフェーズと、その結果を処理するフェーズにタイムラグがあって、最初はちょっと取っつきにくいのですが、わかってくると実に悩ましい。悩みに悩み抜いて置いた騎士が追い出されるとグワーと叫ばざるを得ませんね。グワー。

終盤ちょっとダウンタイムが長くなりがちなのと、貴族の点数が大きすぎる点は少しきになりましたが、美しくも悩ましい盤面は一遊の価値ありですね。ずっと遊びたかったゲームなので、松田さん&一緒に遊んでくれたみなさんありがとうございました。


その他、We Will Rock You、クーなどで遊びました。
We Will Rock Youをプレイ中にまさかの歌声(もちろんクイーンのあれです)が聞こえてきた時には吹きました。どんどんぱっ、どんどんぱっ、うぃーうぃるうぃーうぃるろっきゅー。

主催者さま、遊んでくれたみなさま、参加されたみなさま、どうもありがとうございました。また次回以降のミスボドでお会いしましょう。よろしくお願いします。