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ボードゲーム会魔王の告知ブログです。

ミスボド行ってきました(2013年10月12日開催)〜駿河の魔王アンドールに行く編

 
ボードゲーム「ミスボド」〜ジュークボックスに参加してきました。
以下、遊んだゲームの一部を紹介(長文注意)。

 
・チーキーモンキー

受付手続を済ませてしばらくブルーシートの周りをぼんやり眺めていると、少し離れたところでてつおが顔なじみのあらいさんwith猿のぬいぐるみを捕獲しているのを発見。遊びがてら先日購入したチーキーモンキーのインスト方法をあらいさんから教わりたい様子。わたしも以前誰かに「mikioさん向きのゲームですよ」と言われていたので、若干嫌な予感を抱きつつ参加することに。



「このゲームは猿の臓物を抜き取っていくバーストゲームです」
「猿の臓物は8種類52枚の動物チップで、内訳はこの円盤の数字と同じです」
「手番が来たら、1枚ずつチップを引きます。チップは好きなだけ引くことができますが、チップがダブってしまったら袋に戻さなければいけません」

ふむふむ、シンプルなバーストゲームですな。
しかしそこはクニツィア作品。なかなかいやらしいKu-FUが凝らしてあります。

確保したチップは好きな順番で手元に積んでおくのですが、もし他のプレイヤーに山の一番上のチップと同じ種類のチップを引かれてしまったら、そのチップを差し出さなければいけないのです(もし二枚目以降も同じ種類のチップだったらそれも取られてしまう)。

また、チップは1枚につき1点なのですが、種類ごと単独トップ賞の人にボーナス点が入るためマジョリティ競争の要素もあります。

これに、猿チップの特殊能力(他の人のチップ山の一番上と交換できる)が加わり、運要素が強いゲームでありながら「いかにして自分のチップを防衛するか」「どの動物チップでマジョリティを取るか」などの戦略性も楽しむことができるという寸法です。

あらいさん「とりあえずやってみましょうか」
てつお「蛇です。ライオンです。うーん、怖いのでこの辺にしときます」
わたし「ペンギンです。ペンギンです」あらいさん「バーストです」

ぐええええええ。

その後もバーストに次ぐバーストでほとんどチップが取れず。
まれにチップを確保できてもすぐに取られてしまい、終盤を迎えてチップ0枚という悲惨な状況に。

このままノイ、疑心暗鬼の人狼に続く第三のトラウマとなってしまうのかと思ったその時、わたしに電流走る!
他のプレイヤーのチップ山の頂上にシマウマが2つ。山の中にはまだシマウマが残っている。
そしてシマウマのチップは計6枚。
ここでシマウマを引ければマジョリティ競争で勝利することができる!



テーベの時は沈黙していたわたしの「栄光の右手(ハンド・オブ・グローリー)」が、この時ばかりは炸裂し、見事シマウマを引き当てる。
終わってみれば最下位回避どころかまさかの二位浮上!



いやまあ、トップの方がシマウマ以外のほぼすべての動物チップでマジョリティ取っていたからこその最下位回避なのですがね。
何にしても面白かった。


・オリンポス

続いて澤村さんのインストにより念願のオリンポス卓が立つことに!

プレイヤーは古代ギリシア人の部族となって、各地に入植していきます。
入植したエリアからは様々な資源が生み出され、これを利用して発展(テクノロジー)や脅威(ワンダー)を開発していきますが、テーベと同じようなタイムトラックによる手番順システムを採用しているため、時間効率を考慮した戦略を練る必要があります。

ユニークなのは領土紛争が発生した場合、侵略した側が必勝という身もふたもないシステムを採用していることです。もっとも、戦闘は(戦闘力の差によって軽減できるにしても)タイムトラックを消費するので、大体においてベストの選択肢ではありません。とは言え、盤面や順位次第では攻めた方が良い場面もあるわけで、どこで誰と戦うかはこのゲームの悩みどころの一つです。



序盤、陸上の移動コストを減らすテクノロジー「騎乗」に人気が集まりそうだったので、あえて「物々交換」をゲットすることに。これは手持ちの資源キューブ(使い捨て資源)をどの資源としても使えるようになるテクノロジーで、わたし自身効果を疑問視していましたが、使ってみるとこれがなかなか便利でした。

このゲームではテクノロジーを獲得した時におまけがもらえるのですが、そのうちの一つに資源キューブをゲットするというものがあります。つまり、資源キューブを1個払ってテクノロジーを獲得⇒おまけで資源キューブをもらう⇒資源キューブを1個払ってテクノロジーを獲得 といった具合に、連続してテクノロジーを取りやすくなるというメリットがあるのです。

この他、「民主主義(通称:ダチョウ倶楽部)」等、一見効果が微妙なのに使ってみるとうざくて強いタイルを獲得できたため、序盤は調子よくプレイすることができました。


 


これに対し、農業と商業のテクノロジーをいち早く獲得し、少ない時間でどんどんテクノロジーを獲得していくハイテク国家・緑。天文学や地図を獲得し、アトランティスに移住した海洋国家・青と言った具合に、各プレイヤーの個性がだんだんに出てくる点も面白いですね。最後はロードス島の巨人象とオリハルコンの発見によって大幅に勝利点を稼いだ青国家が勝利し、わたしは4位に沈んでしまったのですが、いやー面白かった。



これは12月のミスボドでも遊びたい。
今回は人数の関係でインストだけをお願いすることになってしまった澤村さん(ごめんなさい)、今度は一緒に遊びましょう!


アンドールの伝説

なにゆえ もがき 生きるのか? 滅びこそ 我が 喜び。 死にゆく者こそ 美しい。 さあ 我が腕の中で 息絶えるがよい!
(ENIX『ドラゴンクエスト3』)

オリンポスで遊び終わった後は、アンドールの伝説で遊ぶことに。
はじめはどなたかにインストしてもらえないかと探し回っていたのですが、マーサさんの「アンドールは全員未プレイでも大丈夫ですよ」という一言に後押しされてプレイを決意。すると「卓を立てるならやりますよ」という勇者がてつおの他に、一人、二人、三人。あー、一人多いな。もちろんわたしを含めて全員が未経験者。

「じゃあ、わたしが進行役兼魔王ということで」

まさかの駿河の魔王、アンドールに降臨!(クワッ)
かくして平和なアンドールの地に大いなる災厄が訪れたのであった……

アンドールの伝説はファンタジー世界の勇者となって、チームで脅威に立ち向かっていくゲームです。
パンデミックキャメロットを覆う影のような協力ゲームですね。
全部で五つのシナリオが用意されており、段階的に難しいミッションに挑戦していくことになります。

今回は進行役のわたし含めて誰もやったことがないので、チュートリアル的なシナリオ「伝説1」に挑戦しました。



いやー、面白かった。細かい処理でもたつくことはありましたが、進行役のわたしを含めて全員未経験の状態で始めて、ちゃんとゲームを楽しむことができました(プレイヤー全員がシナリオの内容を知らない方が楽しめると思うので、ひょっとしたら経験者に進行役を担当してもらう方がいいかも? とさえ思いました)。

そんなわけでゲームの内容について具体的なことは書きませんが、チュートリアルシナリオと言っても決して易しくはない。モンスターがわんさかあらわれて「アンドールやべー!」って感じになるんですよ。そんな中で「これ以上は城がもたない!」「でも武器を鍛えた方が」「どうしようどいつを倒す?」などと言い合いながら、時に協力し、時に単独で脅威に立ち向かっていく勇者たちという絵は何というかその……盛り上がりますよね!

戦闘がダイス解決というのも賛否両論ありましょうが、駿河の魔王的にはありです。
なんだかんだでダイスロールは盛り上がりますからね。ダンジョンクエストと違ってバランス調整をした上でのダイス解決ですし。

ネットでTRPGのようだという意見を散見しましたが、TRPG経験の少ないわたしはCAPCOM版「ダンジョン&ドラゴンズ」を思い出しました。

「まだ俺は体力に余裕がある。お前がポーションを取れ!」
「オイルで一気にたたみかけるぞ!」
「ブレスが来る! 逃げろ!」

ゲームセンターでそんなことを恥ずかしげもなく叫んでいた層なら、多分ハマると思います。お勧め!


オレゴン

龍王の鉱山のインストが終わったところで、気軽に遊べるゲームをやりたいなと思い、しんぺーぺーさんにお願いしてオレゴンの卓を建ててもらいました。



舞台は17世紀アメリカ・オレゴン州。プレイヤーは開拓民として町を築き、人を定住させて勝利点を稼いでいきます。具体的には、

  1. 建物の周りにミープルを置くと、建物の価値に応じた点数が入る。
  2. ミープルの周りに建物を建てると、すでに置いてあるミープル全てに点数の処理が発生する。
  3. 自分のミープルを3体つなげると、点数が入る

こんな感じで点数を積み上げていくので、なるべくならミープルを高得点の建物の近くにまとめて配置していきたいのですが、なかなかうまくはいきません。それと言うのもカードの絵柄に対応したエリアにしかミープルや建物を置くことができないから。ずっと同じカードばかりくれば楽なのですが、絶対にそうはならないので、いかにして他人の建物に便乗するかが重要ですね。逆に自分が建物を建てる時は、できるだけ他人に便乗されにくい位置に建てると良いのかも。

運の要素は強めではありますが、その分気楽にやることができますし、二人からいけそうなところも含めて好感の持てるゲームですね。


その他、7wonders(拡張マシマシ)で遊びました。ちょっと時間が足りなくて主催者様に迷惑をかけてしまったかも知れませんが。ゲームの面白さは折り紙つきなので、今度はゆっくり余裕を持って遊びたいですね。

来月のミスボドはお休みさせてもらいますが、12月のミスボドでまたお会いしましょう。
それではまた!